2007-10-10 擬獣法 脱兎の如く猫が逃げている それは果たして猫なのか兎なのか 少なくとも雀ではないだろう なぜなら滝の様な涙で鳴いているのだ 私はそれを見ながら首を括ろうか 働こうかと迷っているのだが 私も社会から脱兎の如く逃げ出したいのだ そしてどこかにあるであろう私を保護する ビオトープで日がな一日光合成をしたいのだ 植物人間は種子を残さないで生きていける それは素晴らしいことではないかと錯覚して 首を括りかけたところで精神安定剤を数十錠 ウオッカで流しこんだのだ 月明りが差していないのでいい夢を見れるだろう