2007-10-01 秋眠、暁を覚えず パチンと指を鳴らせば天井から巨大な足が下りて来て 私をゴキブリの様に踏み潰すのだろう 私が足を伸ばせば猫の背中を蹴ってしまったので これは猫の恩返しという精神的なパラドックスなのだろう 猫の背中は広く無限である故に私は孤独なのだろう 猫と私しかいない孤独な空間は 猫は猫で存在していて私は私で存在しているので 幾分かの集団存在意識を持っておっとりとした方が 精神衛生上に猛毒という名の薬になり 毒を食らわば皿までと有田焼の皿を食べる毎日に向けて 恍惚とした表情でこの眠りを続けるのべきなのだ