2007-07-08 自重 銀輪の回転が君の重さで倍になる熱帯夜の坂道 それはまるで小さな恋のメロディのトロッコだ 泡沫の様な夏の思い出をポトフに浮かべて見る物の コンソメの香りは白濁の朝昏の空に溶け込んでしまい 猫のアイデンティティを汚す事を安らったのだ 威厳などない無答責で無慈悲なるモノトーンの雲は 「あんまり殺しちゃいけないよ」とにこやかに そして満面の恐怖を私に与えながら忠告するのだ あぁ、昼が来る 昼など来ないで夜が訪れて総てを闇に混ぜればいいのに