LANGUAGE

言葉という言葉を見つけた私と言うのは
言葉で十分に説明できる範囲なのだが
漠然と何かを見つけてしまった時
それが言い換えれば口に出すのも
憚れる畏怖であった時には
私という物の言葉は崩壊し
言葉ではない何かを常に体から発し
助けを求めているのだが
私は弱視の為に誰が助けてくれているのかも
目を背けて去っていくのも解らずに
耳から聞こえてくる畏怖の音を
リズミカルにハレルヤの様な音楽へと
エンコードし脳内変換しているのだ
クラッシック畑で育ったわけではない私は
リズム感という物に縁がないので
その音楽は俗に言うノイジー音楽になってしまい
ファズやディストーションを幾重に掛けた
畏怖の音になってしまうのはしょうがないので
私はその畏怖の音を心にしまい
栓をするかの様にハルシオンを飲むのだ
言葉は音ではない
音は言葉ではない
私は私ではなくなる