甍の波
あの眼だ
あの眼が私を見ている
五重の眼が私を見ている
五重の眼が私の眼前にある
臆病風な偏西風に吹かれ翻る眼だ
いつも私は此処に辿り着き
大人は私を放っておいて
楽しい事をしようとしている
私は畸形児なのかもしれない
もう眼が見えない、腕が五本ある
あの眼だ
あの眼が私を見ている
五重の眼が私を見ている
五重の眼が私の眼前にある
臆病風な偏西風に吹かれ翻る眼だ
いつも私は此処に辿り着き
大人は私を放っておいて
楽しい事をしようとしている
私は畸形児なのかもしれない
もう眼が見えない、腕が五本ある