雲泥の蟻地獄

近くに定められた運命があるというのに
猛禽類の態の哺乳類に浮き足立っている場合ではない
ここは騎士の心得を武士の心得にしなくては
タイノエが体中にへばり付き海中の藻屑となる
しかし猫は私を食べてくれるだろうと
不安にも似た期待感を頭の井戸に沈めているのも事実
哺乳類と決意を混ぜたオーラソーマの中で
私は眠気の重化学工業の障りにより労咳になり
脳梅の晴れ晴れしい空気を吸う事が出来ずに
ただ足掻いて自らの足を捥いでいる
最優先すべきは性欲だと教えてくれたのは
月の無い空を飛んでいる薄羽蜉蝣の幼虫なのだろう