泡沫夢幻

三千世界の果てに見えた希望という物を
すっかり忘れ呆助の如く今日まで生きてきたが
やはりあの日にみた三千世界の果てという物は
青年時代の高熱で見た幻覚ではないかと勘ぐっている
私の脳には言語野が無い事を自覚した
薄っぺらなシーソラスをビブリオマニアの如く読み漁っても
出てくるのは詭弁と焦燥だけであり
本来探していたハーレクインの格言は井戸の底には無いのだ
私はやはり浅学菲才な飛べない豚でしかないのだろう