寝ぼけ眼

私が私である証拠など何処にも無い。
今朝、目が覚めると私が私ではなくて何処かへ私を置き去りにしてきた。
そんな感覚に襲われた。
置き去りにされた私が居るならば、今ここに居る僕は誰なんだろうか。

と、不思議な感覚に襲われる午前7時。
まどろみの後は脳が正常に稼動しない。私
の脳は元々異常なのでこれもまた在りか、と思った。

だが私は私でないのかも知れない。
そう考えると貴方が貴方である証拠など無い。
昨日あった貴方は今日の貴方とは別人かも知れない。

そもそもに私が私であって貴方が貴方であるとしてもその所以などわからないのだ。