犬が爆弾を咥えて私に来訪してきた
犬は言う
「この爆弾を国会議事堂に置いてきてください
 お礼はたっぷりします」
私は犬が言うのならばと犬の犬になったような気持ちで
犬から爆弾を授かり国会へ爆弾を投げつけてきた
しかし爆発しなかった
家に帰ってみると犬が爆発していた
血や肉があたりかまわず散らばっていた
私は意味を穿違えたのだ
犬は爆弾だったのだ爆弾は犬だったのだ