世界一の夜明け

幸せの鳴り止まない朝、中国人が呟きかける
「マッサージ、サンゼンエン」
売女に心を許す様な隙間はすでに埋まり
どんなに重い荷物を持っても軽やかなステップが止まない
私はどんな中国人より素晴らしい中国人を知っている
私はどんなスープより温まる笑顔を知っている
脳裏に焼かれた何枚もの笑顔がSDカードを飛び抜けて
全身を駆け巡るのが日々の動力源なのだ
悪戯に転がした栗の時間を忘れたくない
神様が生まれてきた事を切に感謝する山手線
電車に写るにやけた顔はどんな冬でも溶かしてしまう
私は貴女になら何億円でも払っていいと、思っているのだ