子守唄の夢

暗くなった部屋で背中が大きくなっていく
斜めの視線は背中に突き刺さる
私は股間にナイフを突き刺し返す
夜の押し問答がピークに達した夜明け前
私は天使に眠らされたのだ
たとえ見た夢が悪夢であってもそれは天使の夢なのだ
自分に言い聞かせる目覚めは自分以外が真っ暗なのだ