焼肉の日

三人の愚者が別れた時、私は電子ドラッグに手を出した
斜めに構えた額縁を見てこれぞ私の精神崩壊と笑った
気がつけば夢の中に二時間ほど滞在していたのだが
同僚の声で私は寝ぼけ眼を飛び出させたのだった
笑っているのは笑い茸を食べたからではない
貴方が電波を滞らせたせいでチャンスを舐めたからだ
睡眠薬の偽りは明日でも響かす事が出来ると知った時
私は人生の優位に立ったと一人妄想しながら
全身をピンク色に染め上げ洗濯機を回すのだ
貴方は黒人差別主義よりも感染症が恐いかもしれないが
我が家にはマーカス・ミラーデスマスクは無い
代わりに六千円の価値のある老婆が笑っている