大きな喜び

東西線に乗っていれば東ドイツから西ドイツまで行く事ができる
そんな幻想に襲われながら向かった先は道化師の町だ
踊っているのは乞食と青少年と夢を叶える有象無象だ
私が蕎麦屋を知らなかったばっかりに白痴の生贄だ
三千世界があるとすれば前日の夜に馬鹿にされ
ついに真の馬鹿になってしまったのが原因ではないかと
逃げ出す事ばかりを考えながらカルテットでうなぎを食す
反省するなら後悔をしてはならないと前向きに
朝の4時までノートブックに向かってああでもない、こうでもないと
自分よがりの妄想を埋めては水をやり花を咲かせようとしてる
その花は咲くのか自分にも自信はないのだ
だが自信のない花が咲く訳もないので見せ掛けだけでも自信を持ち
職場の者に馬鹿にされ馬鹿にならないようにと煙草の煙を吐いたのだ
果たして私は星座の名前を言う事が出来るのだろうか?