2009-01-05 櫃 無数に巻きつけられた紙を見てしまった私は あの達磨の眼差しから逃れられないのだと嘆いている 享年は貴方がいたというのに今の私はマザコンだ 青春を盾に全てを乗っ取ろうと私が目論むと 貴方は何気なくさり気ない顔でニヤニヤとしたのだ あの顔が脳裏に焼きついてしまった私は 寝ようとすれば歯茎から腕が生えてきてしまって あった筈の腕は溶けたプラスティックになってしまった 耳からは腕が生え、鼻からは胴体が生えた 眼には見知らぬ女性が生えてきたのだが 私は眼を背ける事は出来ないのだと定食を食べたのだった