空の広さを知る

日に日に高くなっていく天井を見つめながら
私が考えることは自分の事だけなのです
貴方が見つめている空と私が見つめている天井は
同じ高さに既になってしまっているので
悲しみながら私は木魚を狂気の態で叩きます
天井から降り注ぐ二十七色の蛙の声は
私の脳髄を完膚なきまでに蕩けさせ
生まれてくる子供は悲しい事に畸形児なのです
思えば私はダウン症なのでサヴァン症の貴方には
一生かかっても精液をかける事が出来ないのです
あぁ、私の死にたい病はカルモチンを飲めば
終わると解っているのにマツモトキヨシまで
行くのが面倒臭いので私は死にません
これは私と貴方の私の中だけの約束なのです