2008-09-05 沈丁花 枕元にサンタクロースが佇んでいた 「今日はクリスマスじゃないよ」と諭すと 悲しそうに闇に溶けていった 枕元に大目玉も佇んでいた 「暗闇だから何も見えないでしょう?」と尋ねると 悲しそうに闇に溶けていった 枕元に青い巨人が佇んでいた 「貴方は畸形児なんですね」と哀れむと 悲しそうに闇に溶けていった 枕元に私が佇んでいた 何も言わずに見つめていると 悲しそうに闇に溶けていった