ブスの心

何が悪いのか知らないが虫歯が痛む季節に
生まれてしまった私が悪者なのは確かだ
いつまでも生きていても仕方がないのに
のうのうと生きる私の様が死産した鯨の様で
居た堪れないのは身に染みて感じている
誰も私を許してくれないと思えば薬が欲しくなり
薬を飲めば頭痛が酷くなり過去の再来を思わせる
皆が私を見捨てると思えばそれも可かと
開き直りながらも股間だけは隆起させる私に
いつまでもこの日々が続くわけもない
煙草に火を点けただけの一日がまた来るのだろうか
不安に煽られどんな酷い顔をしているのか鏡を覗いてみた
意外にも活力に満ちた男前だったので安心しよう
改善の余地はいくらでもあるのだ
寝る時間もいくらでもあるのだ
悩む時間もいくらでもあるのだ
いつまで経っても今の私は今の私なのだろう