怠惰

今日という日を一文字で表せば喉でだ
酸の池をそれ程歩いて見たくはないのだが
もしかしたら私に出会えるかもしれないという
淡い変態的な理由だけで今日を生きている
眠気と溜息が絶妙なコントラストを見せ付けて
いつかの秘密が心底不安でしょうがないのだ
フライドポテトを鼻の穴に挿しているのは私の母で
私の幼少の時からそれは見事な女だったのだ
どこからともなく自民党が流れてきたので
そっと指にこびり付いた硝酸の匂いを嗅いでみる
不潔な予感がした