博士の愛した数式

救われたい私はスプーンを片手に踊っている
食卓にガスマスクの上る日に何をすればいいのか判らず
散財しながら童心に帰る事にするが土産は何がいいか?
土産も持たずに外に飛び出した私はとにかく自由が恋しかった
しかし自由とは家の中に山ほどある事に伊勢崎線の中で気づき
踵を返す動作こそまさに真理なのだ
家に帰れば私の脳味噌で作った味噌汁が待っているのだろう
腹が満たされれば問題はないが脳味噌のない私に脳味噌を
補充した所で1−1+1という計算式しか成り立たないのだ