読書の秋

hedonism2004-10-06

秋といえば読書だ
誰が決めたのかは知らないが
読書の秋とは昔から言われている
なので私も今日は読書に興じた
喜多浜和成著の「ツンドラの猿」を読んだ
海から陸へあがった鮭が
養豚場から脱走したパラノイアの豚と
母の仇である月の輪熊を
カラシニコフを持って殺しに行くという
馬鹿々々しい童話だ
しかし面白い
私はビブリオマニアの如く読み耽った
すると祖母が私を見て
「何をしているんだい?」
と聞いてきたので私は
「読書をしているんだよ」
と言い返した
祖母は不思議そうな顔をして
「お前は本なんて持ってないじゃないか
 俯いてニヤけているだけじゃないか」
と言う
常人には本の存在しない読書の楽しみが
わからないようだ